イヌタデ(犬蓼)
「あかまんまま」が、山里のそちら
こちらに、顔を出しています。
子供の頃はそう呼んでいましたが、
正式名はタデ科の「イヌタデ」。
その果穂を集めてしごくと子どもでも
簡単に赤い粒状の花被に包まれた果実が
集まります。
それを〈ままごと遊び〉のときに赤飯に
見たてて,よく遊びました。そこから
赤飯の子ども言葉の「アカマンマ」が
イヌタデなどを指すようになったよう
です。
アジアの温帯から熱帯に分布し、日本では
北海道から、本州、四国、九州、沖縄に
分布します。
春から秋までにかけて、茎の先端から長さ
1 ~5cmの花穂を出し、紅紫色をした小さな
花を密につけ、草むらのようになって
山里に集団を作っています。