作品 : 銅蓋椿の実 染付つばき匣
椿の実
工房の椿の実が成熟してきました。
椿は夏、翠色の艶やかな実をむすぶ。この球状の実は
やがて紅を帯び、秋には褐色となり完熟を迎える。
背が三つに割れて、 硬い暗褐色の種が2、3個の種を
落とします。
種を取るのに適した時期は10~11月頃。そのまま土に
植えて育てることもできます。但し地面に落ちている
椿の種は乾燥した状態なので1~2日水に浸したほうが
発芽率はよくなるようです。
木についている実を取って、自然に割れるのを待ち、
中から取り出した種を植えることもできます。
椿油で有名な伊豆大島は落ちた種を拾う方法で収穫を
行っていますが、五島は伝統的に椿に付いている実を
収穫する手摘みという方法で行っているようです。
この種を絞ったものが椿油です。古くから食用や髪油、
木製品の防腐・防虫・艶出しでも使われてきました。
椿の実1000グラム分から椿油は250ミリリットル位の
椿油ができるそうです。