作品:染付銀彩縦縞 立碗
空白を感知せよ 静寂の声を聞け 空の浸透を想え ・・・
「間」は解明された世界へ飛躍するための鍵となろう 物ではなく、その間に生れる距離を音では
なく、それが埋め残した休止部分を、感知せよ
地面に置かれた石は須弥山のある島なのだろうか。 白砂は、それをこの世界からへだてている大海なのだろうか。何故、石は奇数のみくみあわせられているのか。何故、黄金比がみちびきだす斜線の上のみ配置されているのか。
そして何故、白砂だけが圧倒的に全面を埋めつくしているのか。
「間」は、いっさいの知を捨てたあげくに、直感的に感知される。 あなたの頭脳介してではなく、
あなたの身体に所属する制御不能の感覚のみを通じて伝わる。 呼吸せよ。・・・
「-空白-磯崎新著 見立ての手法より」
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