工房には。4本の野生の山栗の木があります。
山栗(ヤマグリ)または柴栗(シバグリと呼ばれているものは、
古く縄文時代から食用とされてきた山に自生している栗で、
現在栽培されている様々な品種の原種です。
山栗は品種改良されることなく自然の状態で山に自生して、
その果実は栽培されているものと比べるととても小さいです。
とは言っても、味は滋味に満ち、良くも悪くもこれこそ栗
本来の味といった感じです。
ただ、粒がとても小さいので皮をむくのが一苦労です。
松返りしひてあれやは三栗の中上り来ぬ麻呂といふ奴
柿本人麻呂『万葉集』巻9 1783