萩(ハギ)
今日は彼岸入り。ようやく夏日の声も聞かなくなってきました。
山里の工房は「萩」の季節です。 ”秋”の”草(草かんむり)”なので
まさに秋の花ですが、早いものは夏日のころから咲き出していました。
でもやはり、今頃、9月のお彼岸の時期が見頃です。
萩の花はマメ科特有の蝶形花です。直径1~1.5cmほどの小さな花を
枝いっぱいに咲かせます。ハギの花色は赤みの強い紫色。他に白花種も
あるようです。
私が子供の頃は、枝や葉が、家畜の飼料や屋根ふきの材料に。葉を
落とした枝を束ねて箒(ほうき)にして使ったり、また根を煎じて、
めまいやのぼせの薬にするなど、身近な植物でした。
古くから日本人に親しまれてきたハギは、『万葉集』などにも多く
詠まれてきました。(万葉集では約140種。ベスト1です)
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝がほの花
-山上憶良-
今年は夏の異常な暑さで、萩が咲かなかったところが多いようです。
今朝のニュースになっていました。
工房の山萩の花は、秋の赤紫色。とても元気です。
コメントをお書きください