ヤブラン(藪蘭)
工房の林の中に「藪蘭」を見つけました。
ヤブランの革質の細長い葉は、しなやかで堅く、8月から10月頃に
長い穂を伸ばして、青紫から白色の花を咲かせます。
和風庭園などの下草によく用いられている丈夫な植物です。緑葉は
落ちついた和の雰囲気を持っていますが、斑入り葉種は明るい印象。
晩秋には黒い実をつけます。
ヤブランは漢字で「藪蘭」と書き、名前に「ラン」が入っていますが、
ラン科の植物ではありません。和名で古くは「山菅(やますげ)」や
「菅(すげ)」と呼ばれ、万葉集にも登場します。
あしひきの 山菅の根の ねもころに 我れはぞ恋ふる 君が姿を
(万葉集 第12巻 3051番)
可憐な花、葉... 毎年待ち遠く、恋しく思います。
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