朝顔(あさがお)
湿った草の匂い、乾いた朝の香気. . .。今年の猛暑は朝顔にもつらそうな
夏でした。夏の風物詩、毎日咲いてくれていた工房の朝顔の花も終わりの
季節を迎えそうです。
花が咲き終わって15日位たつと、めしべのつけ根にある子房が膨らんで
きます。実がうす茶色になり、外皮が乾燥したら種子をとります。
一年草の朝顔。種をまいてから40~60日で花が咲きます。来年もここで
咲いてくれますようにと。
朝顔は、古来より薬草として中国から渡来した植物です。種の芽になる
部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、奈良時代や平安
時代には薬用植物として扱われていました。
観賞用として楽しまれるようになったのは江戸時代で、大きな花の「大輪
朝顔」、葉や花がユニークに変化した「変化咲き朝顔」が大流行しました。
「見しをりの つゆ忘られぬ 朝顔の 花の盛りは 過ぎやしぬらむ」
源氏物語第二十帖 朝顔
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